私事ではありますが、
手間も時間もお金もかかる長い手続きを終え、
フランス彼と…
結婚しましたー!

結婚式で「あなたたちの結婚は認められました」とお達しが降りた時にはもう、涙があふれて天井を仰ぎましたよ。
(そのとき目に飛び込んできた天井画には天使がいました…ちなみに式を行った市役所は元宮殿なので装飾めちゃめちゃ綺麗です。)
友人や彼の家族たちもその瞬間いっせいに「ひゅー!」と祝ってくれ、あたたかさに胸が熱くなりました。
…ということで、これからフランス人と国際結婚を考えている人へ向けて、結婚手続きの概要や気をつけるべきポイントをまとめました。
ちなみに前回の記事もかなり頑張ってまとめているので、併せてご参照ください。
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フランスで国際結婚する時の手続き・必要書類を完全網羅です。
フランス人との国際結婚を考えている方へ、手続きの流れや必要になる書類をまとめてお伝えしたいと思います。 実際、国際結婚はかなり面倒です。特にフランスの場合、書類の数が膨大で厳格です。 ( ...
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この記事のもくじ
フランス人と国際結婚する時の流れ
上の記事と重複しますが、フランスでの結婚手続きの流れはこうです!
- 市役所への書類提出
- 市長との面談・市役所前に掲示
- 市役所や教会などで結婚式を挙げる(証人の立会い必須)
- 婚姻証明書・家族手帳をゲット!
- 在フランス日本総領事館へ報告的婚姻届
- 配偶者ビザを日本で申請・取得 ←私いまここ
- フランスで滞在証明書の申請
(※すでに何らかのビザを持っていて配偶者ビザが不要な場合、6と7は必要ありません。)
ここでちょっと修正。
「2.市長との面談」は、私たちの市役所ではありませんでした。
その代わり、市役所へ書類提出する際にスタッフに色々と質問(オーディション)されます。
当然ながらフランス語です!
私の場合、簡単なやりとりはできましたが、早く話されたり難しい単語はわからなかったので、その都度彼に英訳してもらっていました。
このオーディションはフランス語レベルを測るものでもあり、ここで「フランス語まだまだね」と思われたら、結婚式で通訳を依頼することが義務付けられます。
通訳は公式登録されている人に限ります。市役所でリストをもらえるので連絡をとりましょう。
(私たちが依頼した日本人の通訳の方は超絶親切な方でした!)
配偶者ビザを取る人は婚姻証明書と家族手帳が必須
配偶者ビザを申請するためには、家族手帳と婚姻証明書が必要になります。
家族手帳は結婚式が終わると同時にもらえます!(茶色の革カバーがついた立派な手帳。)
しかし婚姻証明書については、後日市役所で入手しなければなりません。
フランスのお役所は電話が通じなかったり手続きもやたら時間がかかったりしますが、直接出向けばその場でさっと発行してもらえたとのこと。(彼曰く待ち時間90分、書類発行3分。)
さすが私のフランス彼はのんきなので、「家族手帳が結婚の証明になるからなくてもいいデショ〜」と言っていましたが、「婚姻証明書(copie intégrale d'acte de mariage français)」という書類そのものがないとビザ申請はできません。
大使館はそのへん融通効かないんだから!とお尻を叩き、婚姻証明書を取りに行ってもらいました。
報告的婚姻届の注意点
フランスでの結婚手続きが終了したら、日本側へも婚姻届を提出しなければなりません。
日本でも手続きできますが、フランスにある日本領事館で行う方がずっと楽です。(私たちは必要書類を郵送して済みました。)
必要書類は日本大使館のサイトで確認できます。
日本大使館はパリに、そのほか日本領事館はそれぞれリヨン、マルセイユ、ストラスブールにあるので、自分の県はどこの管轄地域になるのか確認しましょう。(一番上の表は大使館の管轄地域)
手続きについては別記事「フランス人と国際結婚する時の手続き・必要書類を完全網羅です。」も参考にしてもらえるかと思います。
さて、報告的婚姻届の注意点としては、
- フランス人配偶者の名前はぜんぶ書く
- 郵送の場合:往信も返信も書き留め郵便(recommandé)で送る
というところです。
フランス人配偶者の名前はぜんぶ書く
フランスでは、ご先祖の名前を受け継ぐ風習があるらしく、俗に言うミドルネーム(私の彼の場合は2つ。氏名と合わせて全4つ!)をみなさん持っています。
日本側へ提出する書類は3種類ほどあります。氏名の「名」のところにこれらすべて書かないと書類不備になってしまうので、ぜんぶ書きましょう!
とはいっても日本領事館の方々はとっても優しく融通がきくのであまり恐れなくて大丈夫ですが。
日本語で書く書類なのでフランス人名を無理やりカタカナにして書くのですが、なんだかお茶目で笑えました。

郵送の場合:往信も返信も書き留め郵便(recommandé)で送る
郵送する場合は、重要書類のため必ず書き留め郵便で送りましょう!
フランスの郵便局では、機械で手続きから支払いまでできます。
支払いが終わると切手のようなものが出てくるので、それと宛名ラベルを封筒に貼るだけです。
私たちは彼のIDカード原本も入れていたので、返信も書き留めで送ってもらうように書き留め郵便のラベルと切手を同封して郵送しました。
配偶者ビザ申請の注意点
配偶者ビザ申請に必要な書類は、驚くほどシンプルです。
(フランス大使館「配偶者ビザ」のページで確認しておきましょう。)
家族手帳と婚姻証明書が最重要、ついで自分のパスポートと配偶者の身分証明書コピーを用意、あとは長期滞在ビザ申請書を書くだけです。
私は先日申請をしてきましたが、2018年にビザ申請をした時とはかなり状況が変わっていました。(ちなみにその時はフリーランス向けのビザを申請、撃沈。)
まず窓口3つのうち1つが閉じられ、日本人女性スタッフとフランス人男性スタッフの2つになっていました。
また、書類提出後の指紋採取・写真撮影・料金支払いは別窓口がありましたが、それも閉じられていて、すべてひとつの窓口で行うようになっていました。
申請にきている人の数も激減していたので、もしかすると申請数に応じて変わるのかもしれませんが。
ビザ申請の注意点といえば、パスポート受け取りが郵送のみになったということです!
私は大使館に赴いてビザ取得の喜びを味わいたかったのですが、「今は郵送だけです。」と聞いてガックリ。(大使館のサイトにはそんなこと一言もなかったし…!)
一瞬ヒヤッとしましたが、「レターパックをすぐに持って来れば大丈夫」ということだったので良かったです。
しかし基本的にビザ申請時の書類不備にはとても厳しいので、(申請し直しということもありえます。)レターパックもしっかり用意しておきましょう!
ちなみに私は、大使館を出て右に60メートルほど進んだところにある「兵庫屋(だったかな?)」という売店を教えてもらいました。
もし忘れても現地でレターパックを買うことができます。
証明写真の機械もビザ申請所の中にあるので、もし忘れても大丈夫です。

あ、ちなみに配偶者ビザの申請料金は「無料」でした!それも知らなかったので、窓口で思わず全力の「ありがとうございます!!」を。(窓口のお兄さん、オレに言われてもって感じだったでしょうネ…)
わぁい。1万2千円ちょっと浮きました♫
ビザ取得、その後の流れ
ということで私は今まさにビザ付きのパスポートが送られてくるのを待っています。
前回の撃沈ビザと比べて、なんと心が軽いことでしょう…。
大使館からの帰り道では、夏に向けて浮き輪や水着も調達してきました。
ビザ取得後は移民局に届け出をして、税金を支払い、滞在許可証が降りるという流れですね。
2019年11月追記!
手続きが進んだので続編をまとめました。
移民局へのオンライン申請、移民局で行うこと、その後のフランス語講座・市民講座などを解説しています。
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