現在フランス在住の私は、フランスの銀行口座へ送金する機会があります。
しかしその度に高額な手数料に泣かされていました。
なにしろ550ユーロ(記事執筆現在68,000円程度)を日本の銀行口座から送金するのには6,500円ほどの手数料がかかるのです。
1回につきこんな手数料がかかっていたら、とてもやっていられません!
しかし、手数料を支払うたびに悔しい思いをするのはもうおしまいです。
これらの海外送金にまつわる手数料がわずか600円で済んでしまうサービスを見つけたのです。
その名も「TransferWise」。

と思いますよね。(私も思いました。)
しかし無事に送金できました。しかも24時間と経たずに!
海外生活を始めたばかりで現地口座を持たない人はもちろん、海外在住のご家族への送金やお仕事の取引、海外サービスへの支払いなど、かなりの広範囲で活用できるのではないでしょうか。
TransferWiseの特徴、手数料の安さの秘密、実際に送金をしてみた結果とともに解説します。
この記事のもくじ
TransferWise(トランスファーワイズ)とは
海外送金の神的存在はTransferWise(トランスファーワイズ)といいます。
TransferWiseが登場したのは2011年、ロンドンで開発されました。日本でサービスを開始したのは2016年9月。2018年には法人向けサービスも開始しています。
2018年時点では世界の利用者は200万人、毎月2000億円がTransferWiseを介して送金されています。
着々と世界中へ枝葉を拡げてきたようです。

送金可能な国は世界中です。詳しくはこちらから確認できます。
TransferWiseの手数料はなぜ安い?
TransferWiseの手数料はなぜ安いのか?
私調べでは、約7万円を海外送金する場合、銀行での海外送金手数料は6,500円であるのに対し、TransferWiseはわずか600円です。
これは実際に送金した私でもいまだに驚愕の価格ですが、安さのカラクリはこうです。
ポイント
世界各国に銀行口座がある
たとえば日本の口座からフランスの口座へ送金する場合、このような流れになります。
ポイント
自分の日本口座からTransferWiseの日本口座へ振り込み
↓
TransferWiseのフランス口座から送金先のフランス口座へ振り込み
ということで実際に発生している振込手数料は送金先国内での振込手数料だけのため、TransferWiseが必要とするのは600円(送金額の0.5〜1.0%)で済んでしまうということ。
しかも私はTransferWiseの日本口座とおなじ三菱UFJ銀行から振り込んだので振込手数料0円、ということで今回の海外送金に伴う手数料は完全に600円ポッキリでした。
TransferWiseの安全性は大丈夫?
とはいえ、ここまでの安さには裏があると思ってしまうのも人のサガです。
私も無事に送金先へお金が届くまでは不安でした。しかし送金手続きをして一晩あけると、すでに送金が完了していました。
TransferWiseは日本の会社も出資していますし、資金移動業者としても認可を受けています。
日本では、関東財務局登録の下、資金移動業者として免許を取得しており、 お客様の資金は法務局にて信託保全されておりますので、万一、日本法人が破綻した場合でも、破産管財人を通して資金の分配が行われます。(公式サイトより)
公式サイトも日本語対応で利用規約なども日本語できちんとかかれているので、心配ありません。
TransferWiseで海外送金をするやり方(1)アカウント登録
ではさっそく、TransferWiseで海外送金をするやり方をご紹介します!
TransferWiseへアカウント登録
- 公式サイトへアクセスし、メニューから「口座を開設する」を選択
- メールアドレスと設定したいパスワードを入力し、「口座を開設する」ボタンをクリック
- メールアドレスを確認するメールが届くので、青いボタンをクリック
- 開かれたページでアカウント情報を入力
本人確認書類のアップロード
マイナンバー入りの本人確認書類が必要とされます。(私は海外在住のためマイナンバーなしのパスポートで大丈夫でした!しかし郵送物受け取りによる日本の住所確認は必要になります。)
本人確認が完了次第(メールで通知がきます)、送金ができるようになります。
住所確認のための郵送物が発送される
本人確認書類の確認が済むと、登録した日本の住所宛に書留郵便が送られます。
その書類にアクティベーションコードが記載されているため、次回の海外送金にはこのコードが必要になります。(初回はなしでOK)
※10万円以上の送金の場合は住所確認が済んでからでないとできません。
TransferWiseで海外送金をするやり方(2)送金開始!
公式サイトへログインし、「送金する」ボタンをクリックすると送金手続きを開始できます。
私が行った実際の送金を元に解説していきます。
金額の設定
「送金金額」の通貨をJPY日本円にし、「受取人が受け取る金額」の通貨を送金したい国の通貨にします。
「受取人が受け取る金額」を先に入力するとそれに合わせて日本円が決まります。為替レートは日々変動しますので、金額欄の鍵マークをクリックしておくことによって、為替レートにかかわらず指定した金額が振り込まれます。(デポジットとして2,000円が必要。後日返金されます。)
自分の銀行口座と受取人の銀行口座を登録する
自分の銀行口座は、上記のようにデポジットを預けた場合に返金される口座になったり、TransferWiseの日本口座へ振込をするときの確認に必要となります。
受取人の銀行口座には、メールアドレス、口座名義、IBANコードの入力が必要になります。
IBANコードは各国の各銀行の口座情報がすべて込められている英数字です。これひとつでどこの国のどの銀行のどの口座、というところまでわかります。
受取人のIBANコードを確認しておきましょう!
TransferWiseの日本口座へ振込をする
確認後の画面でTransferWiseの日本口座が表示されるので、振込をしましょう。
ネットバンキングが便利です!特に三菱UFJ銀行の口座からなら振込手数料が0円なのでオススメです。
入金確認後、送金される
私は日曜夜(日本時間)に入金、翌日すぐに入金確認がされ、フランス時間で朝目覚めたときには「送金完了」のメールが届いていました。
こちらはTransferWiseサイトの表示画面です。
海外送金手続き、なんと24時間以内でした。
すべての手続きが迅速で、都度メール連絡をくれるので安心。アカウント画面でもこのように状況確認ができます。
TransferWiseでもう高額手数料に悩まない!
さいごに海外送金の手数料をまとめておきます。(私調べ)
海外送金手数料一覧
550ユーロを送金したい場合
日本の銀行口座から送金する | 海外送金手数料3,000円+0.05%(最低2,500円) ※三菱UFJ銀行の場合 |
6,437円 |
PayPalで送金する | 海外送金手数料499円+4% | 3,249円 |
現地でデビットカードで現金を引き出して振り込む | カード会社独自レート(3〜5%)+現地ATM引出し手数料 | 3,200円〜 |
TransferWiseで送金する | 手数料0.5〜1.0%+TransferWise口座への振込手数料(三菱UFJ銀行からは無料) | 601円〜 |
なんど見ても、驚異的な安さです。
実際に利用してみて、確認の迅速さや都度報告してくれる真摯さがとても信用できました。

また、日頃は現金引き出しによる手数料を節約するために、買い物関係はほぼすべてクレジットカードで決済しています。
しかし今後フランスの口座を作った暁には、自分の日本口座から自分のフランス口座へTransferWiseで送金して引き出すなんてプランもできました。
なんだかんだでクレジットカードの独自レートも高いので、かなりの節約になりそうです。(嬉しくてたまらない!)
海外送金にはTransferWiseをオススメします!
後日談…
その後、フランスでLCLの口座を無事開くことができました。
しかし口座維持費やカード発行手数料などの存在を知らなかったためにちょっと後悔…。
結局現在はオンライン完結のRevolutというスマートバンクをメインに使って生活しています。
外国人でもパスポートと滞在許可証があればオンラインで数分で口座開設できるので、フランスで銀行口座が必要な方にはオススメです!
詳しくは下の記事をどうぞ。
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